2014年1月15日水曜日

質問をされない診察

先日のスイッチインタビューで去年大ブレイクした予備校講師の林修先生のお話を聴きました。その中で「授業は商品であり、毎年同じ質問を受けている予備校講師はダメだ」という話をされていました。林先生なら2回同じ質問をされたら、自分の授業がどこが悪かったのかを検討し、二度とその質問をされないように授業をするというのです。

これは僕の診察も同じだなと思いました。僕にとって診察は商品です。街のおばちゃんの人生相談ではいけないわけです。教科書にある専門的な知識や薬のこと以外に、話の聴き方、患者さんへの質問の仕方、声のかけ方、アドバイスの内容まで、プロにしか言えない、僕にしかできないことを提供していかないといけないと思っています。さらに理想を言えば、診察の最後まで質問のでない診察が最高なのかもしれないと思いました。患者さんの質問を予想して、それを先回りして説明を終えてしまえるような診察。もっと言えば、患者さんの想像を超えるような診察。感動させられるような診察。「こりゃすごいわ」と言ってもらえるような診察。僕らも素晴らしい料理、芸術、技術に触れた時に感動することがあるでしょう。それがプロなんじゃないかと思うんです。お客さんが予想できる範囲のことしかできないのはプロじゃない。うどん屋さんで普通の味のうどんが出てくるのは当たり前です。家庭で作れない味のうどんが出てくるからお客さんは感動してそのうどん屋さんにまた行きたいと思うわけです。

ただ実際は自分の中でもふがいない診察をしてしまうときがあります。そうなるとすごく後味が悪い。むしろ自分がこの診察は本当にうまくできたと思えるのはあまり多くないかもしれません。自分で納得できていない。正直、自分のふがいなさに悶々とします。さらに患者さんも満足して帰ってくれたのかなと不安になる。あるいは患者さんは納得してくれていても自分が納得できていなければ、それもいやです。どうしたら診察の質を高められるのかの模索を続けながら、いつの日か、自分も患者さんも満足できて、質問をされない診察ができたらと夢想しています(笑)

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