2014年7月2日水曜日

ほとんどの人は健康と病気の間にいる

大昔に買った遠藤周作さんのエッセイを見つけたので読みました。

その中に「二分法はやめて三分法で生きましょう」とありました。

二分法とは幸福と不幸、健康と病気、善と悪というようにこの人生のすべてを対立した二つに分けて考える思考方法です。この考え方は僕たちが子どものころから教育、習慣として叩き込まれて、当然だと思い込んでいる思考方法でしょう。

黒に対して白、金持ちに対して貧乏、悦びに対して悲しみ、健康に対して病気。

でも少し考えればすぐにわかることですが、僕たちが生きる人生はすべてを2つに分けて考えられるほど単純なものではない。多くの人はすごく幸福かと言われれば、そこまでではないけど、不幸かと言われればそれもなんか違うと感じるのではないでしょうか。悦びと悲しみの間の感情もあります。慢性の病気を抱えて、元気に生きる人もいる。良いとも悪いとも言えないこともあります。その間にある状態を第3の状態と考える。それを三分法と言います。つまりグレーゾーンがあるということでしょう。

ちょっと話がずれるかもしれませんが、多くの人はお金、地位、外見、健康がそれほどあるわけじゃないけど、なくもないというところではないでしょうか。あまりにお金があると、その使い方、その管理に辛くなる。あまりに容姿がきれいだと変な人に付きまとわれる。あまりに地位があると週刊誌に狙われる(笑)。そうすると、特別に何があるわけではないけど、中間くらいにいるほうが気楽に暮らせる。つまり満たされすぎずに、暮らすことが結局はいいということでしょう。

この考え方は病気を持ちながらも、完全な健康を得ようとはせずに病気のままだけど生きようとすることもこれに通じる気がします。逆に言えば、世の中に完全に健康な人などいるのでしょうか。さらに言えば、人は皆、境界の不明瞭なグレーゾーンに生きている。普通に生きるとはグレーゾーンに生きることなのでしょう。

物事の中間を許す、この三分法の考え方、いいなあと思います。



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