2014年7月15日火曜日

認知行動療法をしてください

「認知行動療法をしてください」、「パキシルを出してください」、「葛根湯を出してください」

初診の患者さんから言われる言葉です。この3つの共通点は何でしょうか?つまりは治療法をご自分で指定してこられる方。簡単に言えば、診断も治療もすでにご自身やご家族でネットや本でお済みになられてる方です。

お家を立てるときに、家の建物としての安全性が脅かされるのに、ここには釘を打たないでとか、水回りは絶対ここでみたいなことを望む人はどれくらいいるでしょうか?

患者さんが言われる治療法で効果が出る場合も確かにあると思います。でも僕の経験の中では治療法を指定される方で、よくなられる方はほとんどいませんでした(まあ、実際には診断や状態がその患者さんの思っているものと違うため、その治療自体をお断することも多いですが)。

ここで大切なのは柔軟な思考を持たれているかだと思います。どんな病気についてもそうですが、あまりに頑なな方は治りにくい。素直に治療に臨まれる方は治りやすい。

この時に僕たちができることは患者さんに「どこを目指してますか?」というお話です。何を望まれているのかを確認します。そうすると、当たり前ですが、治りたい、症状をよくしたいということになります。それなら、こちらの治療法の方がお勧めですよとお話をします(それでもご理解いただけない方もおられますが)。

患者さんと医療者が常に治療を通して、何を目指しているのかをすり合わせておくことは本当に大切だと思っています。見ている方向さえ、違っていなければ、多少の問題が起きた時もまた立て直しができるからです。みなさんも受診の際には医療者と目指しているところが一致しているかを確認しながら、受診してみてくださいね。

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