2014年8月10日日曜日

悩みを抱えた人の気持ちをほぐす

最近、僕が大好き人で、勝手に大ファンになっている元週刊プレイボーイの編集長の島地勝彦さんがいます。御年73歳。シングルモルト(僕もシングルモルトが大好きなんです)とシガーをこよなく愛する方です。島地さんは雑誌の中で人生相談を受けておられます。

島地さんの本の中にこんな一文がありました。

相談者にしてみれば深刻な悩みでしょうが、回答者も一緒に深刻になって「うーん」と唸ってしまっても仕方ない。自分が大真面目にああだこうだと現実的な回答をしてもそんな答えはとっくに相談者だって考えていて、それでも悩みが晴れないからわざわざ相談しているんでしょう。だとしたら、笑ってもらうことで相談者は「ああ、そんなに深刻にならなくてもいいんだ」と肩の力が抜ける。人生は深刻になっていいことなんてもにもありません。結局のところ人生に正解なんてない。私の回答だって唯一の正解であろうはずがありません。だとしたら、せめて相談者の気持ちをほぐせればいい。

なんでしょうか、この名言の連続は。

僕のところには人生で起こるどうしようもない悩みを抱えた方が、ご自身でどうしていいのかわからずに30代の若造に相談に来られます。その時、僕ができることはただただお話をお聴きして、一緒にその気持ちの逃げ道を探すこと、病気なのかどうかの判断をすること、病気としての治療をすることだと考えていました。そのためには現実的な回答をくそまじめに考えてきました。もちろん、これが間違っているとは思いませんが、それをしてうまくいく確率はやはり低い。誰でも思いつくような回答しかできていなかったと思います。

悩みを抱えた人の気持ちをほぐす。

うすうすは感じていましたが、こんな大切なことをちゃんと認識できていなかったのです。世の中にお笑いを生業にする人たちがたくさんいるのは辛いときに笑うことが救いになることを知っているからでしょう。もちろん、人の気持ちをほぐすことはそれほど容易ではない。しかし、これからは人の気持ちをほぐすこと、笑っていただくことを意識して、診療に臨みたいです。

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