2015年4月23日木曜日

発達障害の子どもたちへの関わりの先にあるもの

できたことをほめましょう、具体的に示してあげましょう、視線を合わせて指示しましょう、前もって予定を説明しておきましょう。そしてそれをご家庭だけでなく、幼稚園や学校の先生にもお伝えして、実践してもらう。発達障害に関する本にはこのようなお手本があふれています。正しいことですし、診断されたあとに、まずはしておきたい。もちろん、僕もこのような接し方の説明は診療の中でよくします。

これらの関わり方を行う目的は発達障害の子たちがこれまでできなかったことができるようになり、周囲とうまくコミュニケーションを取れて、自信を持ってもらうためです。お薬を飲んでもらう目的も同様です。この目的に異論のある方はおられないと思います。

でも発達障害の子どもたちにとって、本当に大切なことはこの先にあると僕は思っています。多くの発達障害の子どもたちに対して、これらの関わりをいつまでも周囲はしてくれません。薬についても我が子にいつまでも薬を飲んで欲しいと望む親御さんはおられないでしょう。これらの関わりは薬を減量することと同様に、徐々に丁寧な関わりを減らして、その子が自分で気付けたり、自分でできることを増やしていかなければなりません。その未来へのビジョンをもって親御さんや周囲の人が今の関わりをしているかです。漫然と同じ関わりを続ければいいというわけではないということです。程度の違いはあれ、子どもを支える梯子を一つずつはずしていき、自分で這い上がって来れる子にしてあげることが本当の意味でその子のためになるのではないでしょうか。

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