2015年6月21日日曜日

ゾーン

先日のスイッチインタビューで、テニスの松岡修造さんがいわゆる「ゾーン」の話をされていました。すごく興味深いお話でした。

松岡さんいわく、「ゾーン」とは超集中状態で、時間がゆっくり流れて、何をしてもできて、落ち着いていて、焦らないで、来なさいと思える。短く言えば、あるがままでいればいい無我の境地だそうです。「ゾーン」に入ると何となくわかって、いい状態に入れるけど、そこで勝つことを意識したり、やってやろうと思うと、「ゾーン」がぽんと逃げてしまうそうです。なので、いかに「ゾーン」を自分がつかんでいられるかが大切であるとのこと。さらにすごいのが、テニスは相手がいる競技なので、そのゾーンを相手が持っている場合にはそれを崩しに行くなどの駆け引きがあるという話まででてきました。レベルが高すぎて感服しました。

最近、「ゾーン」という言葉はアスリートの人たちに対してよく使われていますが、これは何もアスリートだけではないと思います。何かにすごく集中することを繰り返して、試合のような集中する極限の状態を作れば誰にも起こり得ることだと思います。きっと精神科医や心理士の先生の中にもこの状態で治療をされている人がいるでしょう。治療でゾーンに入ることができれば、あらゆる治療が可能になるのではないかと想像します。なぜなら精神科医にとって診療は試合ですから。

「黙って座れば、ぴたりと当たる」の江戸時代の観相師、水野南北ではないですが、患者さんが目の前に座っただけで、その人の状態が把握できて、必要な治療ができる。そんな精神科医になりたいです。


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