2015年9月13日日曜日

誰かのことを想う想像力

大阪は夏が終わりを迎えていますね。8月の暑いときに録画した甲子園の番組を見ていました。

平成10年夏の2回戦、宇部商業対豊田大谷の試合。

試合は2対2のまま延長15回裏、豊田大谷の攻撃でノーアウト満塁。ピッチャーは宇部商業のエースの藤田投手。この時点でキャッチャーのサインを豊田商業に読まれていると判断した宇部商業バッテリーはサインを複雑にしていました。そしてキャッチャーがサインを出しなおしたとき、藤田投手はセットポジションに入りかけていたのに、また腕を戻してしまい、主審の判定はボーク。

満塁からの押し出しでサヨナラ負け、試合終了。

そのときの主審は林主審。

これには後日談があるそうです。

10数年が過ぎて、32歳になった宇部商業の藤田投手はあるイベントの際に、自身が職場で野球を楽しんで元気でやっているということを林主審に伝えるために会いに行ったそうです。

林主審はあのときの判定のせいで高校生の男の子が辛い思いをしたと思い続けていたでしょう。その林主審の気持ちを藤田投手は想像して、自分は元気で野球をしているということを伝えるために会いに行った。

お互いの想像力のなせる素晴らしいエピソードだなと思いました。

誰かのことを想う想像力。人間が持っている能力の中でもっとも美しく人間らしいものだと思います。

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