2016年1月6日水曜日

師弟関係っていいな

みなさんは年末の「赤めだか」をご覧になったでしょうか?落語家、立川談春さんの前座時代を描いたご本人原作の本をドラマ化したものでした。弟子の考えていることを慮ってくれる師匠、立川談志の思いやりにほろっと泣いてしまう場面がいくつもありました。以前に原作を読んだ時もほろっときましたが、ドラマでもほろっときて、本当にいいお話だなと思いました。

今の日本の時代の流れには合っていないかもしれませんが、僕自身、徒弟制度というのは正直、好きです。尊敬する人を師匠と慕って、弟子になり、そこに師弟の愛情が生まれる。技術だけでなく、人間としても尊敬できる師匠に会いたい(技術と人格は全く別物であると僕は考えています)。そんなことを医者になってから夢想していました。それで実際に今の段階で2人の師匠と呼べる人に出会うことができました。2人の師匠には心から感謝しています。

こんなことを考えていると「啐啄同時(そったくどうじ)」という禅の言葉を思い出します。卵の中のヒナ鳥が殻を破ってまさに生まれ出ようとする時、卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい、ちょうどその時、親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」といいます。雛鳥が内側からつつく「啐」と親鳥が外側からつつく「啄」とによって殻が破れて中から雛鳥が出てくるのです。両方が一致してはじめて雛が生まれるわけです。弟子が実力をつけてきていることに師匠が気づき、機会を与えることで悟りが生まれる、つまり大事を成すということです。素敵だと思いませんか?僕も師匠にそんな機会を与えていただけるように精進したいと思います。

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