2016年2月6日土曜日

スムーズさと小さな感動があれば

お店に入って、「いらっしゃいませ」のあいさつを受けて、コートを預けて、着席し、メニューを提示されて考えて、注文して、料理が来て、それを目で見て、箸をとり、実際に口に運び、味わって、さらに追加の注文をし、食して、会計をして、預けたコートをもらって、「ありがとうございました」の言葉を受けて、店を出る。

これを当院に置き換えてみるとこんなことになるのかなと想像します。

クリニックに入って、スタッフのあいさつを受けて、診察券を渡して、待合室へ誘導されて着席し、今日の悩みについてどう話をしようかと考えて(あるいは自分のメモを見ながら)、待つ時間のあと、診察室へ誘導され、実際に診察室に入り、着席し、話したいことを話しして、診療という対話を通して少しばかりの希望や対応を持って、診察室を出て、待合室で再び待って、誘導に従い、受付で会計と予約をして、「ありがとうございました」の言葉を受けて、クリニックを出る。

この2つはあるお店に入って、出るまでという過程の中で、保険診療ということ以外、少しも違わない気がします。お店に入るたびに、僕自身、そのお店の中で起こることを無意識にチェックしている気がします。店員さんの対応で、そのお店がどんな準備をしてきたのかをすぐに感じることができます。料理に関する質問につまれば、「ああ、そこまでだな」と内心がっかりします。

僕がこんな細かいことまでに敏感になるのは当院に来てくれた患者さんが当院でどんなことを思って帰るのか、これが一番気になるからです。これが個人商店の主人の性なのかもしれません。自分がそのお店の中で起こったことがスムーズになんの引っかかりもなく進み、ときに少しの感動があれば、一人のお客として心地よい感覚になるのではないか。そんな体験を当院の患者さんにもしてもらいたいです。

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