2017年4月22日土曜日

みんなが医療機関に来れるわけではない

毎日家から出て醫院に自分で来ている患者さんを治療していると、何か勘違いしてしまいそうになります。勘違いとは患者さんは外に出ているもの、必要なら自分から外に出てくるはず、そうでない人は今は仕方ないのだという半分諦めとも言える発想。外に出れずに精神疾患で悩んでいる人たちは実際に受診している人よりも多いはずなのに、そんな当たり前のことを忘れがちです。

なぜこんな考えに至ったのかというと、実は最近、ACT(包括型地域生活支援プログラム)をされている先生の本を読みました。ACTとは重い精神障害を持たれた方が病院以外のところで暮らせるように医療と福祉のチームで援助するシステムです。この本を読んで、改めて自分がしている医療は外に出れる人を相手にしているかなり特殊な医療であり、ごく一部なのであると認識させられました。

そんな目で自分がしている医療を見ると、ますます目の前にいる患者さんやご家族は少なくとも出てこれている人たちだし、何らかの思いを持って受診してくれているわけだから、一人一人の方にしっかりとした結果を残していかなくてはならないと思います。

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