2017年5月20日土曜日

障害名や病名を告げる時

障害名や病名を告げる。小児科医時代は知的障害、脳性麻痺、悪性腫瘍、特殊な難病、今は発達障害や精神病を告げることがあります。これらを告げることが好きな医者はいないのではないでしょうか。でも医者としてはこれは仕事ですから避けるわけにはいきません。

障害名や病名を告げる時はいつも緊張します。その患者さんやご家族はどんな捉え方をされるのか。正直なところそれまでの診察でどのように捉えそうかなというのは予測していますので、告げる時の口調や表現、説明の仕方はある程度頭で整理してからその日の診察に臨みます。しかし何度告げても緊張するものです。告げた後、気丈にそれを受け入れて、生きていこうとされる患者さんやご家族にはこちらの方が頭がさがることが多いのが医者としての本音です。医者は何か障害名や病名を告げると、その後の治療や経過を含めて全てを知っているかのように思われますが、決してそんなことはありません。診断の後にすることは患者さんやそのご家族と一緒に、その方々が満足できたり未来への希望を持てるように、その後の作戦を考えていくことになります。決して何かを教えるとかいう上の立場では決してなく、一緒に考える。これが医者ができることだと思っています。

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