僕もいつもコンディションが万全というわけではありません。その日の僕は忙しさによる疲れから朝から身体が重く、診療しながらも内心は穏やかな状態ではありませんでした。そんなある日、久しぶりに来られた患者さんがおられました。その患者さんは入ってきた瞬間に「先生、変わられませんね。今回もお世話になります」と声を掛けてくださいました。その方のお言葉もそうですが、その表情や態度からその方が僕のことを信頼してくださってることが伝わってくるのです。
以前にもブログに書いたのですが、僭越ながら僕が患者さんの心を楽にできることもありますが、患者さんが僕の心を楽にしてくださることがあります。事実として患者さんが医者のことを救ったり、楽にしたり、元気にしたりすることがあるということです。そんなときは本当にありがたい気持ちになって、その方に手を合わせたくなります。その方のおかげで僕は力をいただき、また立ち上がって他の患者さんの治療に集中できるのです。どの仕事も同じだと思いますが、自分のことを信頼し、頼ってくださる方がおられる、それだけで職業人は仕事を続けていけるのだと思います。
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