2019年4月19日金曜日

自分のことを大切にできれば、他の人も大切にできる

他の人に合わせることが上手な人が多く、そうさせる社会があると思います。でも自分を大切にできないと、他の人も大切にできない。逆に自分を大切にできれば、他の人も大切にできる。そんなことを思います。

2019年4月12日金曜日

医者は患者さんの治る要素の一部を担ってる

人を治すという言葉。医者は患者を治すというのは太古の昔から当たり前のように言われてきた言葉です。でも僕の実感では違います。医者が患者を治すのはあくまでもごく一部で、他はその人自身(体の組織、免疫力、機能、努力など)、家族、周囲の人たちなど数多くの要素が合わさって治ることがほとんどです。中には患者さんやご家族に感謝していただけることはあるし、それは本当にありがたいし、光栄です。でも感謝されるたびにずっと違和感がありました。内心、「恐れ多すぎます。いやもう、ほんとやめてください」って思ってしまいます。ただ、医者として患者さんやご家族に良くなってもらうことを目指してはいるので、むしろ、良くなってよかったとホッとします。医者がそれを本気で「自分のおかげでこの人は治った」なんて思ったらもうだめなんじゃないかとも思います。医者はあくまでもその人が治る要素としての一部を担っているという感覚くらいがちょうどいい。そんな気がしています。

2019年4月5日金曜日

日々のことを糧にしていく

日々のことを糧にすることがいいことであることは誰もが知っています。しかしそれを意識して、さらには継続することは誰もができることではありません。

ヤンキースの田中将大投手が4回目の挑戦にして手にした開幕戦初勝利について「一つ成長した姿を見せられたとは思います。これまで勝ってなかったですから。今までいろんなことがあって、それを自分の糧としてやれてきたからこそだと思います」と言っていました。この言葉は一見平凡ですが、日々のことを糧にして、それを継続してきた田中選手の気持ちが詰まっていると感じました。

2019年3月29日金曜日

人と競争しない

 少しでも多く顧客をつかむために、多量に仕事をこなし、しかも早く、安くする。どの業界でもある現象です。つまりは限られた数のパイを取り合うということ。それは一時的に生きつなぐために必要なこともあると思います。ただ、それを続けていくと、その業界の中で生き残りをかけた生存競争が始まり、ほとんどの人はそれに負けて、最終的にはその業界から消えていくしかありません。みんなが生き残っていくためには視点を他の競争相手に向けるのではなく、目の前の仕事に向けて、どうすればいい仕事ができるのかに向けることが大切だと思います。そうすればたとえ偶然、他の人と競争になってしまっていたとしても、どうすればいい仕事ができるのかの視点に立ち戻れば、また次の道が見えてきます。また、多くの仕事は実は勝負事ではありません。
 主眼が自分の目の前の仕事ではなく、他の人との競争に向いたときはあまり幸せなことは起こりません。みんなが視点を自分の目の前の仕事に向けて、どうすればいい仕事ができるのかを考えていれば、もう少し幸せな日が来るのではと思います。

2019年3月22日金曜日

精神科医は技術者

僕は勝手に一方的に言っているのですが、僕には3人の師匠がおられます。その中で一人目にお会いできたのが山上敏子先生です。山上先生がよくおっしゃっておられた言葉をいつも思います。

「私たち精神科医は技術者だからね」

僕はそれまで人の気持ちや心ってどうやって治せばいいのかと想像がつきませんでした。なぜなら治したいという気持ちはあっても、自分が治せたと意識できたことが一度もなく、なぜその患者さんがよくなったのかが自分で説明できなかったからです。でもこの言葉を聴いてから、自分なりに勉強を進める中で、人の精神や心を治すなんてのはテーマが大きすぎるけど、技術があれば患者さんに楽になってもらうことはできるんだと少しずつ実感がわくようになりました。人の気持ちが楽になるにはちゃんと理屈があるということを知りました。精神科医は技術者。精神科医に勇気を与えてくれる言葉だと思っています。