2023年12月29日金曜日

集団の中での孤独が一番さみしい

先日、スイッチインタビューの再放送を見ました。BUCK-TICKのボーカルの櫻井敦司さんと芸人のヒロシさんでした。

その中でこんな話がありました。ヒロシさんは子どものとき友達が少なく一人で遊んでいることが多かったそうです。さらには いじめまで。。集団でいるときはわーってみんなで遊んでるのに、チーム分けになると途端にはぶられて一人になってしまう。

これって多くの人がしている経験ではないでしょうか。僕も小学校のころ何かでチームを決めるたびに自分だけそこに入れなかったことが何度もありました。そして親しくもないのにあぶれた子たちでチームを作って微妙な空気が流れたり、先生が僕の相手をしてくれるのです。それは筆舌に尽くしがたいものでした。

ヒロシさんは続けます。

「一人でいることはさみしくない。何がさみしいって集団の中での孤独が一番さみしい」

ドキッとしました。この言葉って実はみんなに言えることじゃないかと思うのです。一人でいるときにさみしいと思うのは、みんなから離れていることを感じるから、社会という集団の中で自分だけ孤立していると感じるからさみしい、いや、怖いってなるのだと思います。それは子どもだけじゃありません。診療をしていると主婦の方がよくおっしゃいます。「ずっと家にいると社会から離れて役にたってない自分、って思うと不安になってくる」と。大人も同じです。ヒロシさんの言葉は人の心理の核心をついていると思いました。

2023年12月22日金曜日

人の心の美しさ

 



以前にも僕の絵を描いてくれた患者さんが今度は絵だけでなく、僕の人形まで手作りしてくれました。「顔の部分が一番苦労しました」と言ってくれたときはとてもありがたい気持ちになりました。誰か(今回は恥ずかしながら僕ですが)のことを思って何かに一生懸命な人を見ると、人の心の美しさを感じます

2023年12月15日金曜日

人生はわからないことだらけ

 先日のスイッチインタビューはフリーアナウンサーの古舘伊知郎さんと芸人の山里亮太さんでした。お二人ともが「しゃべること」を生業にされている方です。自分の中からしゃべることが湧いてこないという山里さんが古舘さんに「しゃべることが自分の中から湧いてくる原動力ってなんですか?」という質問に古舘さんは「人生がわからないことだらけだから。自分がなぜ生まれて来たかも、どうやって死んでいくのかもわからない。だから、みんなこんなこと思ってませんか?っていう思いが湧いてきてしゃべっている」という主旨のことをおっしゃいました。

僕は以前からお二人ともが他の人と違った視点で物事を見ている方でありながら、とても心配りのできる方だととても尊敬していました。なのでこの番組を見たのですが、古舘さんのこの言葉には脱帽でした。特に「人生はわからないことだらけ」という部分。人はみんな人生についてわかったようなことを言います。もちろん僕も同様です。でもみんな実際はわかっているわけです。一生かけても人生なんてわかるわけがないことを。過去にあったこともどうしてあんなことが起こったのか、今もどうしてここに暮らしているのか、なぜ今の家族なのか、これからどうなるのか、とどのつまり自分はどこに向かって生きているのか。まったくわからないわけです。不安だからこそ自分なりに人生を総括して、「人生ってこういうものだ」って言いたくなるわけです。でもわからないものをわからないと意識できていること、それを言語化できていることがすごいと思いました。意識して言語化するためには普段から相当物事を突き詰めて考えていないからです。

話は脱線しますが、この番組の中で古舘さんが純粋な気持ちで少年のように思い悩んでいる山里さんの膝を叩いてまで山里さんの悩みに答え、心から応援する姿、時に「偉そうなこと」を言ったと自分にブレーキをかける謙虚な古舘さんに感動しました。

ふっと涙がこぼれるスイッチインタビュー。ありがとうございました。

2023年12月8日金曜日

自分がしていることを信じる

信じること。

本当によく聞く言葉です。その最たるものが宗教であり、太古の昔からある祈りもその一種ではないかと思います。なんでこんなにも人は何かを信じようとするのか。それは人生にはそれまでのどんな経験や知識をもってしても通じないことがあるからです。頭の中でどんなにつじつまを合わせようとしてもうまくいかない。だから人は心の平穏を得るために「信じること」をするのだと思います。逆に、信じることができれば平穏が訪れます。特に自分がしていることを信じられれば。

先日の新聞にこんな言葉がありました。その記事を寄稿されている方が昔上司に言われた言葉だそうです。

「正しいことをやっているか。そう確信できるのなら必ず光が見える。やり続けるんだ」

自分のしていることが正しかったら、どこまでもそれを信じ続けること。人生の有事ではほとんどの場合、人は自分で乗り越えなければなりません。そんなとき自分がしていることを信じることは、どんな偉い人の言葉よりも自分を奮い立たせてくれるのだと思います。

2023年12月1日金曜日

ものの見方と心の状態

 ものの見方を変えると心の状態は変わるし、心の状態を変えるとものの見方も変わります。その二つは相互作用でつながっているように思います。ものの見方から変えてもいいし、自分の心の状態から変えてもいい。つまり物事を肯定的に見れば、自分の心に余裕ができるし、心の余裕を持てば、物事を肯定的に見やすくなる。自分が変えやすい方から変えてみるといいと思います。