2020年6月19日金曜日

一隅を照らす

先日の歴史秘話ヒストリアは比叡山延暦寺を建てられた最澄でした。最澄が書いた本の中に「一隅を照らす。これすなわち国宝なり」という言葉があるそうです。「それぞれの立場で努力する人はみんな、何ものにも代えがたい国の宝だ」という意味だそうです。

番組の中でこの言葉をアフガニスタンやパキスタンの復興・人道支援をしてこられ、亡くなられた医師の中村哲先生が説明してくれています。

「世界中を豊かにするだとか、全人類を救うだとか、そういうことではなく、一隅、自分の身の回りから照らしていってください。別の大きなことはせずとも、ひとつひとつできることをしていく以外に何かを実現する方法はない」

人は「自分がしていることは小さいことだ」とか、「大きなことをしないと意味がない」だとか、そんなことを思いがちです。でもそんなことはない。今の自分の身の回りを照らすために、目の前のことを一生懸命すること。それが一隅を照らすことなのだ。そんなことを思い、なぜか肯定してもらっている気持ちなりました。

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