4年ぶりにランニングを再開した。20年間変わらなかったズボンのサイズが合わなくなってきたからだ。夕暮れ時に大阪城公園のイチョウの木に西日が当たって綺麗だった。そこに30歳前後の太った色白の男性が体を左右に揺らせ、息をハーハーさせながら走ってきた。無精ひげに汗がついて光っていた。僕が普段、接する引きこもりの患者さんたちのことを思い出した。この男性も引きこもりから抜け出して、健康を取り戻そうと必死なのかもしれない。そう思うと、その姿が美しく見えて、なんだか僕まで元気になった。