2022年5月27日金曜日

対象は相手ではなく自分

 ボクシングは強くなってるけど、心は弱くなってる。

プロボクサーの村田諒太選手の言葉です。村田選手は日本選手権と北京オリンピックの二度、相手が強いという先入観で負けてしまったそうです。それを克服したくて、相手に勝つことを目標にボクシングをがんばってきたけど、大切なのはそういうことじゃなかった。大切なのは自分が人間として強くなること。そのために今回ミドル級チャンピオンで名実ともに最強と言われたカザフスタンのゴロフキン選手と戦うことを決めました。ゴロフキン選手にぶつかっていくことで、人間として強くなりたい。村田選手いわく、強いというのは相手に勝つことではなく、自分に勝つことだと言います。そのチャンスをくれたゴロフキン選手に感謝していると。

ただただ強い自分になりたいというその姿勢に胸を打たれました。徹底して自分に向き合う。対象は相手ではなく自分であるということです。


2022年5月20日金曜日

歳を重ねることのメリット

歳を重ねることで、体力が落ちてきます。これは一見うれしいことではありません。でも精神的には逆のことが起こるように思います。歳を重ねると、体力が落ちるので無理をしなくなり、無駄がなくなり、それまでの経験から自分の好みがはっきりしてくる。これは歳を重ねることのメリットです。

2022年5月13日金曜日

それでいい

 生きていると周囲から(自分からも)自分を否定されることがやってきます。自分なりに精いっぱいやっていても。そんなときは自分にこの言葉をかけてあげてください。

「それでいいよ、十分よくやってるよ」


2022年5月6日金曜日

こころが穏やかでいられることほど幸せなことはない

 自分が一番幸せなときはいつかを考えてみました。家族と過ごしているとき、臨床でうまくできたとき、自分の成長を感じるとき。こうやって具体的に挙げるとほかにも刺激的なことを含めてたくさんあります。でもその質問を自分に突き詰めていくと、「自分のこころが穏やかなとき」であることに気づきました。僕も含め、人は刺激的なことを求めがちですが、こころが穏やかでいられることほど幸せなことはありません。

2022年4月29日金曜日

自分が患者にならないと感覚がずれてくる

 先日、生まれてはじめて大腸カメラの検査を受けました。どういうわけか僕の周りには消化器内科の医者が多く、みな口をそろえて40歳を超えたら大腸カメラは受けておいたほうがいいと言うのです。検査当日の日。内視鏡検査を担当してくださる先生の診察でどんな話が出てくるのか、平静を装いながらも体の筋肉は固くなっていました。簡単な問診のあとに先生は「しっかり診せてもらいますからね」と落ち着いた口調で話されました。そこに先生の経験と年輪を感じ、それだけで固くなっていた筋肉が緩みました。そうだ、患者さんってこんな感覚で僕のところに来てくれていたんだ。診察室を出るとき、自分の安堵感以外にも違うものを得た感覚になりました。

毎日医者という立場から患者さんを迎えて診療をしていると、それが日常になってきます。自分が患者にならないと、こちらからの一方的な視点になってどうしても感覚がずれてくる。自分の診療をできる限り客観的にみる目、無意識に芽生える自分のおごりを戒める目が必要です。それを大腸カメラをしてくださった先生に教えていただきました。