2022年4月22日金曜日

自分を蔑(さげす)まない

 有名な人や地位の高い人を前にしたとき、知名度や地位だけでその人と自分を比べて「すごい、この人と自分は違う」と自分を蔑んでしまうことがあります。そんなことをしても自分を傷つけるだけです。それなら追っかけみたいにキャーキャー言って「一緒に写真撮ってください」くらいのほうがましです。そのほうが気持ちが明るくなったり、元気をもらえたりするからです。自分だって自分の置かれた環境の中で一生懸命生きているわけです。知名度や地位という物差しだけで自分を評価してはいけません。わかっていてもそれをしてしまうのが人間とも言えますが、やはりそれはあくまでも一つの基準です。知名度や地位があることが自分の幸せだと考えるなら、自分を鼓舞する材料として「この人と自分は違う。もっとがんばれ」と利用するなら役に立ちます。でも、もしそうでないなら自分を蔑む必要はありません。知名度や地位と人の幸福度や人間性とは必ずしもイコールではありません。自分にとって何が幸せなのか、どんな人間になりたいのかのほうがずっと大切だと思います。

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