2021年1月29日金曜日

何もないときにも支えになれたら

 

患者さんを支えている人は医療者だけではありません。一人の患者さんをたくさんの周囲の人が支えています。ただ、状況や内容によっては周囲の人に頼れない場合もあります。

「相談できるところがあるというだけで、安心なんです」

患者さんの中にはこんなことを言ってくださる方がおられます。

人は有事に誰かに頼れると思えると、心が丈夫になります。何かがあるときに支えになるのは当たり前ですが、何もない時にもその人にとっての支えの1つになる。それも僕ら医療者の大切な仕事だと思います。

2021年1月22日金曜日

勝ちたすぎるとダメですね

 ずっと必ず予約録画して見ていたNHKのプロフェッショナルをここ数年ほんとに見なくなりました。がんばるとか、一流とか、追い立てられるようなことがしんどくなってしまったのかもしれません。でも、好きな人が出ているときはどうしても見てしまいます。 先日の卓球の石川佳純選手でした。一流選手でありながら、自分を大きく見せない等身大な姿がとても好きです。


「勝ちたすぎるとダメですね」


石川選手の言葉です。石川選手と僕を比べるのは石川選手にとても失礼ですが、僕も同じことを思っているなと思いました。治したすぎるとダメなんです。患者さんの問題や症状を治したいと思えば思うほど、肩に力が入って、治療はうまくいかなくなります。視野が狭くなって、見えるものも見えなくなってしまうからだと思います。変な話ですが、治したい気持ちは持ちながらも、それは一旦横に置いて、その時自分ができることをする。それがいい結果をもたらしてくれると思っています。


2021年1月15日金曜日

自己愛は基本

 「自己愛が強い」という言葉を聴きます。日本語のニュアンスとしては、あまりいい意味には使いません。でもそれはどうなのでしょうか。 自己を愛することほど大切なことはない気がします。最も身近な自分という存在を愛せない人が、他の人を愛することができるのかと思います。まず自分を愛することができて、初めて他の人を愛することができるのではないでしょうか。

2021年1月9日土曜日

今この瞬間にも禍福の両方がある

 今我慢してがんばればいつか楽ができる時間が来るだろう。それを励みにしてがんばることがあると思います。それももちろん生きていく上で大きなエネルギーになります。でも実際にその場に立ってみると、そこに広がる景色は相変わらずしんどい。そんなこともあります。すると落胆や腹立たしさを感じます。それなら遠くを見て耐える、我慢すると考えるのではなく、今この瞬間を生きてその中には禍福の両方があると考えたほうがいいのではないか。そう思います。


2021年1月1日金曜日

みなさまにとって良い一年になりますように

2021年が始まりました。明けましておめでとうございます。 

世界中の人の幸せを願うなんてことは言えませんが、このブログを読んでくださっている方をはじめ、少なくとも僕が少しでも関わるすべての方々にとって良い一年になることを祈念します。