いつの日からか、梅の花が綺麗だと思うようになりました。毎年2月のこの時期が来るのが楽しみになるくらいです。夜にたまたま通りがかったところに満開の梅の花が咲いていたので、思わず写真を撮りました。夜に見る梅もいいものです。今年も梅の花に癒され、この季節が来てくれたことに感謝します。
偉い人や有名人がした仕事や苦労はすごく見える。一方で、自分の仕事や苦労は大したことない。この程度なら誰でもしている。
そう思っている人が多いように思います。果たしてそうなのでしょうか。そこに価値の違いなんて本当にあるんでしょうか。一人の人が生を受け、その生を全うしようと生きている。そこにすごいもすごくないもあるのでしょうか。職業に貴賤はないと言います。同じ話ではないでしょうか。偉い人や有名な人の人生に注目して、そこから学ぶことは大切です。でもそれと同じくらい自分の人生でがんばってきたこと、学んだことに注目することは大切だと思うのです。
臨床では、はじめはこわばった怖い顔をしていた人が話をしているうちに柔らかい温かい顔になっていく姿を見ます。人はしんどいときにはどうしてもいい顔にはなれませんが、元気になってくるといい顔になれる。それはどんな人でも同じです。僕はそこに人の可能性を感じます。
人は目標を達成したいと思えば思うほど、一つのことだけに集中したほうが効率的だと考えがちです。僕の場合、臨床の勉強だけに集中したいと思ってきました。無駄な時間を使いたくない。そう思ってきました。勉強がうまくいってるときはいいですが、うまく進まなくなったときに行き詰ってしまう。息がつまります。勉強しようとすればするほど空回りするので気持ちが下がって効率は悪くなります。いわゆる混沌です。苦しまぎれに、これまでしたこともないゴルフを始めてみました。コーチの教えをもとに、あーでもない、こーでもないと考える。頭の中は止まったボールをうまく打つこと一色になります。それだけでも混沌から離れられます。さらにコーチの言葉。力を抜く、自然体で打つ、最初の姿勢で決まる。臨床と同じなのです。頭の整理までできました。あえて違うことをしてみる。これまでも聞いたことはあり、理屈ではわかっているつもりでしたが、実感できた経験でした。