2022年3月25日金曜日

先輩より後輩がいい

僕は先輩の立場より後輩の立場の方が好きです。先輩は後輩よりも上という立場から逃れられません。無意識に肩に無駄な力が入ります。その点、後輩は気楽です。自分は下という前提のもと、先輩に頼っていい。人に頼れるということは心に平穏を生んでくれます。

2022年3月18日金曜日

怒らない、誇らない

「人は歳を取ると怒らなくなる」

どこかで聞いた言葉です。それに似た言葉を最近テレビで見ました。

「誇らない」

二つとも、今の僕は到底できていません。それができたら人生が楽になるだろうということだけはわかります(笑)

2022年3月11日金曜日

仕事とは地道なことの繰り返し

NHKの小さな旅という長寿番組(昭和58年放送開始)があります。僕がこの番組を最初に見たのは子どものときですが、好きになったのは30代前半のときでした。そのころ東京で仕事をしていた僕は月1回金曜日の晩から日曜日の朝にかけて、埼玉の田舎にある病院の二泊三日の当直バイトに行っていていました。日曜日の朝、当直明けのボーっとした頭で、もうすぐ当直が終わるというホッとする気持ちでいたとき、ふとテレビをつけるとNHKから小さな旅の音楽が流れたのです。知っている方も多いと思いますが、なんとも言えない癒される音楽です。そのころアルバイトをしないと生活ができなかった僕にとって、その音楽は僕のわびしい気持ちを癒してくれました。そのときから小さな旅のファンになりました。今も毎回録画をして見ています。

その中にはいろんな仕事をしている人たちが出てきます。小さな商いをしているご夫婦、伝統工芸の職人さん、地域を支える工事をする人、家庭の主婦。この番組のおかげで、いろんな人たちが仕事をする姿を垣間見せてもらっています。そこに共通していたのは、すべての仕事は地道に同じことを繰り返すというものでした。たとえそれが華やかに見えても、決してそんなことはありません。癒しとともに人が生きることについての学びをいただいています。

2022年3月4日金曜日

いい選手は条件に左右されない人

今季、鈴鹿ポイントゲッターズに移籍した三浦知良選手が先日の新聞でおっしゃっていた言葉です。人は立場が上がってくると、あれこれ条件をつけそうになります。いいものを知ってしまうと、そうでないものを見たときにその違いがどうしても目につくからです。条件なんてものを重視しない人だから、三浦選手はここまで来られたのだと思います。

その点、精神科医という仕事はあれこれ条件をつけなくてもいい。薬を除けば、必要なのは患者さんと自分だけ。使う道具は自分だけです。ほっておいてもそうなります。実際のところ、パソコンがなくても診察は可能です。究極、紙や鉛筆さえ必要ありません。患者さんの話を聞いて、楽になってもらうのが精神科医の仕事です。必ずしも薬やパソコンがないとできない仕事ではありません。

いいサッカー選手もボールさえあれば、いい地面やいいスパイクでなくても、裸足ででもサッカーが上手なのだと思います。使う道具は自分だけです。自分という道具を磨くためにみんな練習されているのだと思います。サッカー選手と精神科医の共通点を見つけました。