日曜日の朝にコンビニにパンを買いに行った。3つほど買って会計しようとすると手ぶらの僕を見て中年に見える女性の店員さんが「袋に入れましょうか?」と小さなビニール袋に入れてくれた。ビニール袋が有料化されて以来、お金を払わずビニール袋に入れてもらったのは初めてだった。びっくりした僕はその女性の顔をもう一度見て、その態度や動きから「この人はオーナーさんだな」と思った。
すべてとは言わないがオーナーが自分で働いているお店はスタッフの人の動きが違う。そこに緊張感があり、心がこもっているからだ。お客さんはそういうことに敏感だ。そのお店の人たちの気持ちが一番現れる場所はトイレだ。トイレが汚いお店で全体としていいお店だなと思えるところは少ない。トイレがきれいなお店は全体として満足できることが多い。お客さんを心からお迎えしようと思えば、おのずとトイレをきれいにしたくなるからだ。オーナーが自分で働いているお店はトイレがきれいなことが多い。お店にオーナーがいることは大切だと思う。