2018年2月24日土曜日

やはりつぼみが一番美しい


この真ん中にある小さな開きそうなつぼみを見てください。寒い朝に奈良に行って出会うことができました。今年の梅の季節がやってきましたね。毎年この季節の梅のつぼみに癒されます。これまた毎年書いていますが、花は咲いてしまう前のつぼみのときが一番美しいと思います。人もそうなのかもしれません。

2018年2月17日土曜日

どうしても大人の目線で子供を見てしまう

こんな時は空気を読んでほしい、人の気持ちがわからない、テスト勉強の計画を立てない、このままで将来どうなるのかな。親として子供の心配をする。当然ですよね。僕も親として本当によくわかるお気持ちです(他人ごとに思えません笑)。ただ、時に子供の年齢に対して、親御さんの要求水準が高いなと思うことがあります。誰しもが通るように、人は時間経過といろんな経験を通して、今の自分があるはず。そんな気持ちで子供の様子をつぶさに見てあげられたら、親子にとってもっといいのかなと思います。

2018年2月10日土曜日

僕は「わかりません」、「できません」と言います

一般に専門家と呼ばれる人たちはその分野に関してはわからないこと、できないことはないと思われがちです。当の僕も専門家と呼ばれて(この言葉は好きではありませんが)、大きな期待を持って受診されて来られる患者さんやそのご家族にお会いします。当然、プロとしてはその時にできるベストを尽くします。でもニーズによっては、できないこと、わからないことがあります。その時に僕は正直に「わかりません」、「できません」いうようにしています。なぜなら実際にその現場にいない僕はあくまで補助をする脇役であり、主人公は患者さんやそのご家族です。その方々が力を発揮出来るようにベストを尽くすのが僕たち治療者の仕事です。そう言える理由は、僕たちが患者さんやご家族の力に日々驚かされたり、感動させてもらったりするので、その力を本気で信じているからなんです。

2018年2月3日土曜日

本質は技を極めること

先日の「アスリートの魂」はノルディック複合の渡部暁斗選手。ノルディック複合とは瞬発力のジャンプと持久力のクロスカントリーという真逆のことを同時に求められ、その両方で結果が決まる競技で、キングオブスキーと言われているそうです。渡部選手は本当のキングオブスキーを目指しているそうです。渡部選手がこんな言葉を言っていました。

「世界一になりたい、金メダルを取りたい、一番になりたい、勝ちたいとか言ってるけど、そういうのはただの言葉。金メダルもただの物。競技の本質を求めて行った時に地位とか名声とかは必要なくなる。純粋に技を極めることに集中することが僕の取り組むべき本質なのではないかと思う」

本質を求めていくと、技を極めることに集中することにたどり着く。僕もすぐに地位や名声が頭の中に湧いてきて、技を極めることを横に置いてしまいそうになります。これは完全に本末転倒ですよね。実際、渡部選手の部屋にはメダルやトロフィーがありませんでした。この言葉を聞いて自分が恥ずかしくなりました。地位や名声ではなく、精神科臨床の技を極めることに集中して、いつかキングオブリンショウになりたいと思います。