「相手によって言うことを変えている」
「八方美人だ」
このように人は一貫性がないと批判されます。それに慣れているので、それを無意識に自分にも当てはめることになります。
「人はこうあるべきだ。だから自分はこうでなくてはならない」
自分との対話で、自分を責めるのです。
自分も他の人も、人は一貫性なんてなくていい。そう思います。なぜなら人は周囲の状況や関係性の中で変化し続け、そのおかげでこれまで生き延びてこられたからです。
「相手によって言うことを変えている」
「八方美人だ」
このように人は一貫性がないと批判されます。それに慣れているので、それを無意識に自分にも当てはめることになります。
「人はこうあるべきだ。だから自分はこうでなくてはならない」
自分との対話で、自分を責めるのです。
自分も他の人も、人は一貫性なんてなくていい。そう思います。なぜなら人は周囲の状況や関係性の中で変化し続け、そのおかげでこれまで生き延びてこられたからです。
この2つはあとあと大きく違ってきます。
どうせできないと思うと、基本の視線ができない方向に向いてるので、できそうなことでもできないように見えてきます。もしかしたらできるかもしれないと思うと、基本の視線ができる方向に向いてるので、できる材料や理由に目が向きます。同じことに取り組むのでも結果が違ってきます。
世の中には名言がたくさんあります。でもその言葉を比較してみると、まるで反対のことを言っている場合がよくあります。たとえば、今日一日だけを見て生きることが大切だ、という言葉があります。一方で、目の前のことだけでなく長く見て生きることが大切だ、という言葉があります。これらはどちらも正しいと言えます。人は苦しいとき、一つの言葉が心を楽にしてくれることがあります。そのときにどんな言葉を選ぶかは、自分が楽になるほうを選べばいいと思います。
運命を努力で覆す
NHKの「逆転人生」の中で出てきた言葉です。人は運命に抗することなんてできない。それはみんながわかっていることです。でも人生で一度くらいはこの言葉を信じたくなることがあるように思います。
先日の新聞で蜷川幸雄さんのことが書かれていました。恥という言葉はあまりいいニュアンスの言葉ではありませんが、蜷川さんはそれをパワーに変えて生きた方だったようです。その蜷川さんの哲学が「何を恥と感じるかで、その人間がわかる」でした。思わず、うなずいてしまいました。
患者さんを支えている人は医療者だけではありません。一人の患者さんをたくさんの周囲の人が支えています。ただ、状況や内容によっては周囲の人に頼れない場合もあります。
「相談できるところがあるというだけで、安心なんです」
患者さんの中にはこんなことを言ってくださる方がおられます。
人は有事に誰かに頼れると思えると、心が丈夫になります。何かがあるときに支えになるのは当たり前ですが、何もない時にもその人にとっての支えの1つになる。それも僕ら医療者の大切な仕事だと思います。
「勝ちたすぎるとダメですね」
石川選手の言葉です。石川選手と僕を比べるのは石川選手にとても失礼ですが、僕も同じことを思っているなと思いました。治したすぎるとダメなんです。患者さんの問題や症状を治したいと思えば思うほど、肩に力が入って、治療はうまくいかなくなります。視野が狭くなって、見えるものも見えなくなってしまうからだと思います。変な話ですが、治したい気持ちは持ちながらも、それは一旦横に置いて、その時自分ができることをする。それがいい結果をもたらしてくれると思っています。
2021年が始まりました。明けましておめでとうございます。
世界中の人の幸せを願うなんてことは言えませんが、このブログを読んでくださっている方をはじめ、少なくとも僕が少しでも関わるすべての方々にとって良い一年になることを祈念します。