2021年4月30日金曜日

必ずいつか死ぬんだから

 先日、脚本家の橋田寿賀子さんが亡くなられました。戦争中に空襲を経験し、山形に来たとき、稲穂が成る姿を見てこう思ったそうです。

「一面が黄金なんです。は?これ日本?戦争があっても国が残る。まだ日本が死なない、じゃあ私も死ねない。そのときから一生懸命生きようと思いましたね。必ずいつか死ぬんだから、いま一生懸命好きなことをやって生きよう。精いっぱいいいこと、人のためになることをしよう。人の役に立つことをしよう。死を考えているからできることってあるんだと思うんです」


戦争を経験した人が偉いとか、苦労を知ってる人が偉いとか、そんな話ではありません。そのくらい生に対して崇高で謙虚なのだと思います。


戦争を経験した人はたしかにすごいですが、戦争を経験してなくても、人はその人なりに自分の人生の中で戦争に相当するくらいの戦い、危機を感じながら生きているわけです。そんなことより、橋田寿賀子さんがおっしゃるように、「必ずいつか死ぬんだから、いま一生懸命好きなことをやって生きよう」。そう思って生きることが、一人一人の人生を豊かにし、それがその周囲の人、行く末は社会、世界に広がるのではないかと思います。なにも偉そうことをしなくていい。自分の人生を一生懸命生きれば、それでいい。そんな気がしてなりません。

2021年4月23日金曜日

沖縄の天気

以前沖縄に行った時、その日はあいにく曇り空でした。

僕が空を見上げていると、ホテルのフロントの方が「申し訳ありません、今日の天気は沖縄らしくなくて」。

その日の天気なんてその方のせいではありません。ホテルマンとしてプロに徹すると、こんな言葉も自然に出てくるものなのか。内心、うなってしまいました。

ふとしたときの言葉にはその心が表われます。頭が下がる経験でした。

2021年4月16日金曜日

人生はアップで見ると悲劇だが、ロングで見れば喜劇だ

僕はチャップリンのこの言葉が大好きです。こんなに短い言葉で人を勇気づけることができるなんて、かっこよすぎます。

2021年4月9日金曜日

物事は常に両方向から見たほうがいい

自分のことを責めてはいけない

最近、よく言われる言葉です。僕もいつもそう思って生きています。でも、この考え方だけでほんとに大丈夫かなと不安になるときもあります。なぜなら、この言葉はどこかで立ち上がれないほど自分を否定された経験のある人に響く言葉です。逆に、生まれた時からずっと肯定されてきた人にとっては、「自分を責めないで」なんて言われても、「そんなことしたことないよ」ってなると思います。

古代中国に「陰と陽」という言葉があるように、物事は常に両方向から見たほうがいいんだなと思います。

2021年4月2日金曜日

見ず知らずの人にも人は救ってもらえる可能性がある

人は精神的に辛くなると、こんな状態を誰も分かってくれない、自分だけがこんなに辛いんだと思うようになります。孤独ほど辛いものはありません。そんなとき、見ず知らずの人でも自分より辛い人を見ると安心することがあると思います。それは決して自分より辛い人を見下すとかいうものではありません。辛いのは自分だけじゃないと思えると、ふっと気持ちが救われるからです。たとえ周りに理解者がいなくても、そうやって見ず知らずの人にも人は救ってもらえる可能性があるということだと思います。