2020年12月25日金曜日

今年1年もありがとうございました。

 いつの間にか今年最後のブログを書く時期が来ていました。この1年はコロナの影響で、年始のときには想像できないようなことが生活の中でたくさんありました。それに追われて、時間が過ぎていったように思います。そんなコロナの渦中にあっても、患者さんの診療が続けることができました。毎年その年の終わりは感謝の気持ちを改めて感じていましたが、今年も感謝の気持ちは変わりません。ブログを読んでいただいてる方にも感謝いたします。いい年末年始をお送りください。

2020年12月18日金曜日

人のためになんておごりだと思っていた

 先日のアナザースカイに俳優の大泉洋さんが出演されていました。その中でこんな言葉がありました。


「それまで人のためなんておごりだと思っていた。でも東日本大震災の年にイベントをしたときに感想をもらった。ほんとにありがとう、元気をもらいましたって言ってもらった時に、僕がやってることを喜んでくれる人がこんなに日本中にいるんだという思いになった」

僕とまったく同じ気持ちや(僕の場合は日本中なんてことはありませんが)。そう思いました。これまでの僕は有名人やスポーツ選手が「人に希望を与えたい」みたいな発言をしていると、「神様でもあるまいし、よくそんなこと言えるな」と思って見ていました。たとえ患者さんから「先生のおかげで元気になれました」なんて言われても、「お世辞なんだろうな」、「そんなわけがない」、「僕は何もしていないのになんでそんなことを言われてるんだろう。奇特な人だ」、冗談ではなく本気でそう思っていました。


それが最近になって、僭越ながら患者さんやご家族から心からの感謝の言葉をいただくと、それが僕の中に入ってきて「僕がしていることで喜んでくれてる人がいるんだ」とまさに大泉洋さんの言葉どおりのことを思うようになりました。そこから自分が治療をすることで楽になってもらうんだという覚悟のようなものが芽生えました。これは医者としての大きなターニングポイントになったと思っています。

2020年12月11日金曜日

完全なものなんて目指さなくていい

このブログには自分が感じたもので多くの人に共感してもらえるもの、できるだけ普遍的なものを書こうとしてきました。(僕の視点のレベルですが)いろんな角度から考えても理屈が通るようにするため言葉を重ねているうちに冗長で冗漫な文章にもなっていたと思います。でも完全無欠で普遍的なものなんてありえない。あらゆる角度から見て、指摘ができないものなんてない。


うる覚えですが、思い出しました。どこかの中国の古典にこんな言葉がありました。


「この世で言える唯一のことは、自分が今ここに存在するということだけ」


肩の力が抜けました。もっと自由でいい。完全なものなんて目指さなくていい。ただ、(自分が思う)よりいいものを目指せばいい。これからもそれをブログにしていきたいです。

2020年12月4日金曜日

苦しいときに今まで支えてもらった方たちのことを思い出して、自分を奮い立たせる

先日のNHKのスポーツ×ヒューマンはマラソンの東京五輪代表の服部勇馬選手でした。服部選手にマラソンをしている目標は?という質問には「自分を成長させること」、マラソンの醍醐味は?という質問には「心で走ること」という答えが返ってくるそうです。


以下はそんな服部選手のマラソンを走るときの気持ちについての言葉です。


「周りの方や今までサポートしてもらったすべての方にまずは感謝をして、スタートラインに立ってます。マラソンはきつくなってからが勝負なので、きついときや苦しいときにたくさんの方に支えてもらって今の自分自身があるし、きついときにどれだけそのことを思い出して自分を奮い立たせるかだと思います」


苦しいときに今まで支えてもらった方たちのことを思い出して、自分を奮い立たせる


人は感謝すると、力が湧いて来るようです。これはマラソンだけでなく、生きていく上で力をくれる言葉だと思います。