2024年5月31日金曜日

自分を作れるのは自分だけ、自分を変えれるのは自分だけ

 先日のNHKのスポーツ×ヒューマンで水泳の入江陵介選手が語っていた言葉です。人は辛くてどうしようもないときは誰かに問題を解決してほしくなるものです。それはもちろん正しい。でもこの入江選手の言葉もずしりと伝わってく言葉でした。

2024年5月24日金曜日

ええ風に考えようと思って

私はこれまで空港に何時間も足止めにあったことが二度ある。一度目は札幌の学会からの帰りに半日ほど新千歳空港で過ごした。二度目は家族の用事で沖縄に行くのに関西空港で数時間を過ごした。特に一回目の新千歳空港はかなりへこんだ。でも私にはどうしようもないことであった。人生で起こることの大半は自分の意図と何の関係もなく起こる。人はいつの間にか多くのことは自分の力でなんとかできると錯覚してしまう。コップを手で持ち上げて自分の口に運べることを日常的に繰り返しているからかもしれない。

人生を賭すに値するものでなければ、起こったことに対しては気持ちを切り替えたほうがよほど気持ちが楽になる。空港で足止めを食らったとき、持っていた本とパソコンで読書と仕事をすることにした。読みたくても読めなかった本、したくてもできなかった仕事をできる。そう思うようにした。

今日の表題の言葉はある患者さんが辛いことがあったときにおっしゃった言葉だ。簡単な言葉に見えて、人を救う深遠な言葉だと思う。


2024年5月17日金曜日

自分に優しい言葉をかけたくなる

 ふとしたときに辛かったとき、寂しかったときの自分を思い出して、そんな自分に優しい言葉をかけたくなる。それでいいし、それが人間なんじゃないかと思います。

2024年5月10日金曜日

人の親切を物で返したら、もらったことにならない

日経新聞の最終面に「文化」というコラムがある。そこにあった話である。

沖縄本島の本部半島の沖合にある伊江島は1955年からアメリカ軍による土地の接収があったそうだ。銃とブルドーザーでアメリカ軍が入ってきて想像を絶する過酷な環境の中で伊江島の人たちは互いに助け合って生きていた。どこかの家で冠婚葬祭があれば人々が料理をはじめ必要なものを持ち寄った。してもらったほうはお返しをしないらしい。「人の親切を物で返したら、もらったことにならない」からだと言う。人は生死のかかった困難を共にするともっとも美しくなれるのかもしれない。

2024年5月3日金曜日

人はみな平等

 先日のクローズアップ現代でカスタマーハラスメント(カスハラ)をやっていた。

いつの日からだろうか。日本では「お客様は神様」が加速していった。自分の思い通りにならないと気が収まるまで従業員や企業の対応者に怒鳴る顧客。「こっちは客だぞ」、「誠意がない」、「それをなんとかするのが仕事だろ」。顧客も容易ではない人生を生きており、個人的に辛いこともあるだろう。でもそれをぶつける対象が目の前にいたお店の従業員というのは違うと思う。もちろん企業側に明らかな過失がある場合は別である。そうでない場合でも企業に苦情を続けているのを見ると、今の日本は顧客優先主義に振り切れてしまったように思う。クローズアップ現在によると今はカスハラ被害にかかる弁護士費用を補償する商品を保険会社が販売したり、欧米では企業のルールが優先され、そのルールを守れない顧客には企業側から取引を終了するそうである。

顧客が人間であるように、従業員も企業の運営者も人間である。人はみな平等であるという当たり前の基本に立ち戻っていく必要があると思う。