2023年3月31日金曜日

どんなお客さんが来るかは店主次第

僕もお客さんとしていろんなお店を訪ねます。店主の言葉が荒ければ、お客さんも言葉が荒い人が多い。店主が物静かな人であれば、お客さんも物静かな人が多い。店主が愛煙家なら、お客さんも愛煙家が多い。そのときに思うのが店主が客層を決めるということ。どんなお客さんが来るかは、店主次第です。類は友を呼ぶではないですが、仕事という公的な場でも、プライベートの私的な場でも、結局のところ店主も人ですから、その人に合った人が来ることになるのでしょう。

2023年3月24日金曜日

「努力」という言葉

 先日のNHKの「かんさい熱視線」は先日亡くなられた元南海ホークスのプロ野球選手、門田博光さんでした。

「努力は報われるって言うけど、報われないのは努力が足りないから」

門田さんの言葉だそうです。この言葉に門田さんの思いが乗っているみたいで、ジーンと来ました。今は努力を厭う時代ですが、僕は「努力」という言葉が好きです。

2023年3月17日金曜日

変わらないととわかっていても

 変わらないととわかっていても変われないのが人です。そうやって自分の気持ちでさえ、思い通りにできないのが人ではないでしょうか。それを思うと、自分以外の人の気持ちを変えようなんて、さらに容易ではないように思います。



2023年3月10日金曜日

生きていくのはそんなに悪いことじゃねえ

先日、NHKで「インタビューここから」という番組に映画監督の山田洋次さんが出演されていました。

山田さんは中学生のころに第二次世界大戦の日本の敗戦によって旧満州から山口県に引き揚げてきたそうです。それに伴いお父様は失業しており、中学生の山田さんは竹輪の行商をしていました。竹輪が売れなくてどうしていいかわからないとき、売れ残りの竹輪を買ってもらおうと、西宇部の駅前にあるおでん屋さんに入ったそうです。

「おばさん、竹輪、安くしとくから買いませんか?」

「あんた、中学生かい?」

「はい」

「どうして行商してるんだい?」

「父が失業しまして」

「全部買ってあげるから、そこに置いていきなさい。これから売れ残ったら全部持ってきなさい」

お金をもらって店を出たとき、山田さんは涙がぽろぽろこぼれたそうです。

「生きていくことはそんなに悪いことじゃねえ」

そう思ったそのときの経験が山田さんの映画監督としての人生を貫くことになったそうです。

2023年3月3日金曜日

成熟度

人に優劣はない。どこかで読んだこの言葉を信じて生きてきました。しかし、実際には僕の未熟さのせいか、視野の狭さのせいか、人には優劣があると思わざるを得ないことに出会います。でもそれが本当に優劣なのかというと、それも自分の中でピタッと来ませんでした。そのときふと思ったのが成熟度という言葉でした。一般に子どもは未熟です。でも成長していくことで、成熟してきます。10代くらいになってくるとすでに成熟している人もいれば、高齢でも成熟していない人もいます。かと言って、未熟であるから劣っていて、成熟しているから優れている、そればかりではありません。未熟であることは純粋と言えるし、成熟は擦れすぎているとも言えます。そこには優劣はない。人は成熟度のグラデーションの中のどこかにいるのではないか。そんなことを考えました。