2022年7月1日金曜日
もっと自分になろうとすることで、今と違った自分になれる
2022年6月24日金曜日
人は最愛の人の死から卒業できる
平野啓一郎さんの「本心」という作品を読みました。背景は2040年の日本。29歳の「僕」は亡くなった母に会いたくてバーチャルフィギュア(VF)を高額を出して買い、VFの母との時間を過ごす。母の本心を探し求めながらVFの母との時間を過ごし、徐々にVFの母という機械、母の死から卒業していくお話です。
ある程度人生を生きた人なら、最愛の人を亡くす体験をしない人はいません。その悲しみを乗り越えて多くの人は生きていく。どれほど大切で愛していた人でも、自分とは違う存在であり、死んだ人と生きている自分はその後もそれぞれの人生を生きることになる。冷静に考えてみれば誰にでもわかることだけど、当事者になるとそれは簡単なことではない。最愛の人を亡くしたあとも人は生きていける、最愛の人の死から人は卒業できる。そんな応援歌のように聴こえました。
2022年6月17日金曜日
2022年6月10日金曜日
愛する人と同じように、自分の身体も大切にする
自分の身体は自分のもの。多くの人はそう思っています。でも人の命には限りがあり、いずれは自分の体とお別れするときが来ます。身体は生きている間だけの一時的な借り物なのかもしれません。愛する人を大切にするように、自分の身体も大切にしたい。いつもお世話になっている自分の身体に感謝したくなります。
2022年6月3日金曜日
トライ&エラーを繰り返すことを我慢する
僕が子どものころは目標を達成するために我慢することが美徳のような風潮がありました。僕もそれを信じて、我慢できている自分を褒めて鼓舞してきました。実際それでうまくいくこともあります。ただ、それだとどうしても一つの価値観に固執して、視野が狭まります。それよりも自分が好きなこと、うまくできることを探す。見つからなくてもまた探す。もし我慢するならそのトライ&エラーを繰り返すことを我慢するほうがいいんじゃないかと思うようになりました。
2022年5月27日金曜日
対象は相手ではなく自分
ボクシングは強くなってるけど、心は弱くなってる。
プロボクサーの村田諒太選手の言葉です。村田選手は日本選手権と北京オリンピックの二度、相手が強いという先入観で負けてしまったそうです。それを克服したくて、相手に勝つことを目標にボクシングをがんばってきたけど、大切なのはそういうことじゃなかった。大切なのは自分が人間として強くなること。そのために今回ミドル級チャンピオンで名実ともに最強と言われたカザフスタンのゴロフキン選手と戦うことを決めました。ゴロフキン選手にぶつかっていくことで、人間として強くなりたい。村田選手いわく、強いというのは相手に勝つことではなく、自分に勝つことだと言います。そのチャンスをくれたゴロフキン選手に感謝していると。
ただただ強い自分になりたいというその姿勢に胸を打たれました。徹底して自分に向き合う。対象は相手ではなく自分であるということです。
2022年5月20日金曜日
歳を重ねることのメリット
2022年5月13日金曜日
それでいい
生きていると周囲から(自分からも)自分を否定されることがやってきます。自分なりに精いっぱいやっていても。そんなときは自分にこの言葉をかけてあげてください。
「それでいいよ、十分よくやってるよ」
2022年5月6日金曜日
こころが穏やかでいられることほど幸せなことはない
自分が一番幸せなときはいつかを考えてみました。家族と過ごしているとき、臨床でうまくできたとき、自分の成長を感じるとき。こうやって具体的に挙げるとほかにも刺激的なことを含めてたくさんあります。でもその質問を自分に突き詰めていくと、「自分のこころが穏やかなとき」であることに気づきました。僕も含め、人は刺激的なことを求めがちですが、こころが穏やかでいられることほど幸せなことはありません。
2022年4月29日金曜日
自分が患者にならないと感覚がずれてくる
先日、生まれてはじめて大腸カメラの検査を受けました。どういうわけか僕の周りには消化器内科の医者が多く、みな口をそろえて40歳を超えたら大腸カメラは受けておいたほうがいいと言うのです。検査当日の日。内視鏡検査を担当してくださる先生の診察でどんな話が出てくるのか、平静を装いながらも体の筋肉は固くなっていました。簡単な問診のあとに先生は「しっかり診せてもらいますからね」と落ち着いた口調で話されました。そこに先生の経験と年輪を感じ、それだけで固くなっていた筋肉が緩みました。そうだ、患者さんってこんな感覚で僕のところに来てくれていたんだ。診察室を出るとき、自分の安堵感以外にも違うものを得た感覚になりました。
毎日医者という立場から患者さんを迎えて診療をしていると、それが日常になってきます。自分が患者にならないと、こちらからの一方的な視点になってどうしても感覚がずれてくる。自分の診療をできる限り客観的にみる目、無意識に芽生える自分のおごりを戒める目が必要です。それを大腸カメラをしてくださった先生に教えていただきました。
2022年4月22日金曜日
自分を蔑(さげす)まない
有名な人や地位の高い人を前にしたとき、知名度や地位だけでその人と自分を比べて「すごい、この人と自分は違う」と自分を蔑んでしまうことがあります。そんなことをしても自分を傷つけるだけです。それなら追っかけみたいにキャーキャー言って「一緒に写真撮ってください」くらいのほうがましです。そのほうが気持ちが明るくなったり、元気をもらえたりするからです。自分だって自分の置かれた環境の中で一生懸命生きているわけです。知名度や地位という物差しだけで自分を評価してはいけません。わかっていてもそれをしてしまうのが人間とも言えますが、やはりそれはあくまでも一つの基準です。知名度や地位があることが自分の幸せだと考えるなら、自分を鼓舞する材料として「この人と自分は違う。もっとがんばれ」と利用するなら役に立ちます。でも、もしそうでないなら自分を蔑む必要はありません。知名度や地位と人の幸福度や人間性とは必ずしもイコールではありません。自分にとって何が幸せなのか、どんな人間になりたいのかのほうがずっと大切だと思います。
2022年4月15日金曜日
一人の時間を大切にする
斉藤孝さんの「孤独のチカラ」という本を読みました。
今の人たちは誰かとつるむ、つながることを大切にする。社交的でそつなくやれる顔を維持することが求められる。それよりも一人の孤独な時間を大事にする。何かを成し遂げるには一人の時間は不可欠。自分を戦友にする。誰にも認められず、孤軍奮闘していたかつての自分を知っているのは自分だけだから。
この最後のくだりには、本当に勇気をもらえました。
斎藤さんの個人的な体験が本当に生々しく描かれていて、とても共鳴できました。僕も誰かと何かをしたときよりも、自分と向き合ってもがいていた時間のほうが成長できたと実感しています。自分一人の孤独な時間を充実させることは、自分の中にあるものを発掘し、自分ができること、自分が本当にしたいことを見つけるのに最適です。そんなものは誰も一緒に探してくれないし、探せません。また人は死ぬときは一人です。一人の時間を大事にすることは、不安にならず死を迎えられることにつながります。人生を通じて、一人の時間を持つことの大切さを改めて感じました。
2022年4月8日金曜日
人は誰かに見てもらいたい
モデルや芸能人はデビュー当時とピーク時を比較すると、まるで別人のように魅力が増します。それは誰かが見てくれているから魅力を増しやすい。でもピークを過ぎてしまうとその顔つきはまた変わります。それはモデルや芸能人だけではありません。人は誰かに見てもらえてると思うから、力が湧いてきてさらにがんばることができるのです。人は誰かに見てもらいたい。これは決して悪いことではなく、自分の存在意義を確認するための当たり前の感情だと思います。
2022年4月1日金曜日
本当の友達とは
「友達」ついてこんな言葉を聞いたことがあります。
本当の友達とは、自分に嬉しいことがあったときに一緒に喜んでくれる人のこと。悲しいときに一緒に悲しんでくれる人は多いが、嬉しいときに一緒に喜んでくれる人は少ないから。
2022年3月25日金曜日
先輩より後輩がいい
僕は先輩の立場より後輩の立場の方が好きです。先輩は後輩よりも上という立場から逃れられません。無意識に肩に無駄な力が入ります。その点、後輩は気楽です。自分は下という前提のもと、先輩に頼っていい。人に頼れるということは心に平穏を生んでくれます。
2022年3月18日金曜日
怒らない、誇らない
「人は歳を取ると怒らなくなる」
どこかで聞いた言葉です。それに似た言葉を最近テレビで見ました。
「誇らない」
二つとも、今の僕は到底できていません。それができたら人生が楽になるだろうということだけはわかります(笑)
2022年3月11日金曜日
仕事とは地道なことの繰り返し
NHKの小さな旅という長寿番組(昭和58年放送開始)があります。僕がこの番組を最初に見たのは子どものときですが、好きになったのは30代前半のときでした。そのころ東京で仕事をしていた僕は月1回金曜日の晩から日曜日の朝にかけて、埼玉の田舎にある病院の二泊三日の当直バイトに行っていていました。日曜日の朝、当直明けのボーっとした頭で、もうすぐ当直が終わるというホッとする気持ちでいたとき、ふとテレビをつけるとNHKから小さな旅の音楽が流れたのです。知っている方も多いと思いますが、なんとも言えない癒される音楽です。そのころアルバイトをしないと生活ができなかった僕にとって、その音楽は僕のわびしい気持ちを癒してくれました。そのときから小さな旅のファンになりました。今も毎回録画をして見ています。
その中にはいろんな仕事をしている人たちが出てきます。小さな商いをしているご夫婦、伝統工芸の職人さん、地域を支える工事をする人、家庭の主婦。この番組のおかげで、いろんな人たちが仕事をする姿を垣間見せてもらっています。そこに共通していたのは、すべての仕事は地道に同じことを繰り返すというものでした。たとえそれが華やかに見えても、決してそんなことはありません。癒しとともに人が生きることについての学びをいただいています。
2022年3月4日金曜日
いい選手は条件に左右されない人
2022年2月25日金曜日
梅の花に癒される
いつの日からか、梅の花が綺麗だと思うようになりました。毎年2月のこの時期が来るのが楽しみになるくらいです。夜にたまたま通りがかったところに満開の梅の花が咲いていたので、思わず写真を撮りました。夜に見る梅もいいものです。今年も梅の花に癒され、この季節が来てくれたことに感謝します。
2022年2月18日金曜日
人は自分のすごさに気づいていない
偉い人や有名人がした仕事や苦労はすごく見える。一方で、自分の仕事や苦労は大したことない。この程度なら誰でもしている。
そう思っている人が多いように思います。果たしてそうなのでしょうか。そこに価値の違いなんて本当にあるんでしょうか。一人の人が生を受け、その生を全うしようと生きている。そこにすごいもすごくないもあるのでしょうか。職業に貴賤はないと言います。同じ話ではないでしょうか。偉い人や有名な人の人生に注目して、そこから学ぶことは大切です。でもそれと同じくらい自分の人生でがんばってきたこと、学んだことに注目することは大切だと思うのです。
2022年2月11日金曜日
人の可能性を感じるとき
臨床では、はじめはこわばった怖い顔をしていた人が話をしているうちに柔らかい温かい顔になっていく姿を見ます。人はしんどいときにはどうしてもいい顔にはなれませんが、元気になってくるといい顔になれる。それはどんな人でも同じです。僕はそこに人の可能性を感じます。
2022年2月4日金曜日
混沌にいるときは、あえて違うことをしてみる
人は目標を達成したいと思えば思うほど、一つのことだけに集中したほうが効率的だと考えがちです。僕の場合、臨床の勉強だけに集中したいと思ってきました。無駄な時間を使いたくない。そう思ってきました。勉強がうまくいってるときはいいですが、うまく進まなくなったときに行き詰ってしまう。息がつまります。勉強しようとすればするほど空回りするので気持ちが下がって効率は悪くなります。いわゆる混沌です。苦しまぎれに、これまでしたこともないゴルフを始めてみました。コーチの教えをもとに、あーでもない、こーでもないと考える。頭の中は止まったボールをうまく打つこと一色になります。それだけでも混沌から離れられます。さらにコーチの言葉。力を抜く、自然体で打つ、最初の姿勢で決まる。臨床と同じなのです。頭の整理までできました。あえて違うことをしてみる。これまでも聞いたことはあり、理屈ではわかっているつもりでしたが、実感できた経験でした。
2022年1月28日金曜日
言葉や歌は一番強い支え
2022年1月21日金曜日
他人のために生きること、自分のために生きることに気づいていく
2022年1月14日金曜日
人生はすべてレンタル
テレビでどなたかがおっしゃっていて、ふと入ってきた言葉です。自分の身体、子ども、家族、仕事、職場、お金、車などの持ち物。挙げだしたらキリがありません。人生という時間でさえも一時的に与えられたものです。自分のものと言えば、自分のこころくらいでしょうか。それ以外はすべてレンタルだなと思いました。だって自分のこころ以外は、死ぬときに持っていけませんから。そう思うと、自然にそれらを大切にしたい気持ち、感謝したい気持ち、謙虚な気持ちが湧いてくる。不思議な力を持っている言葉です。
2022年1月7日金曜日
かっこつけない人が一番かっこいい
容姿、行動、業績、名誉など、その手段はなんであれ、みんな少しでも自分をカッコよくみせようとするものです。それは何もおかしなことではありません。でも、自然体でかっこつけない人が一番かっこいいなと思います。