人に優劣はない。どこかで読んだこの言葉を信じて生きてきました。しかし、実際には僕の未熟さのせいか、視野の狭さのせいか、人には優劣があると思わざるを得ないことに出会います。でもそれが本当に優劣なのかというと、それも自分の中でピタッと来ませんでした。そのときふと思ったのが成熟度という言葉でした。一般に子どもは未熟です。でも成長していくことで、成熟してきます。10代くらいになってくるとすでに成熟している人もいれば、高齢でも成熟していない人もいます。かと言って、未熟であるから劣っていて、成熟しているから優れている、そればかりではありません。未熟であることは純粋と言えるし、成熟は擦れすぎているとも言えます。そこには優劣はない。人は成熟度のグラデーションの中のどこかにいるのではないか。そんなことを考えました。
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