先日の新聞に出口治明さんの言葉がありました。出口さんは生命保険会社の仕事を経て、現在は大学の学長をされている方です。僕もいくつかご著書を読ませていただいて、知的好奇心をくすぐってくれる内容、テレビでお見受けしたときの語り口に、とても魅力的な方だと思っています。以下は出口さんの言葉です。
どこに居合わせるかは運命で、どう適応するかは自分次第。ならば川の流れに身を任せ、岩にぶつかったり濁流にのまれたりしながら流れ着いた場所でベストを尽くそう。諦めることで道は拓ける。
諦めるという言葉には、ギブアップという意味以外に、苦難とともに「やる」と決めることという意味があるそうです。人は自分の選択とは言え、思い通りにならないこともたくさんあります。あるいは望んでもいないのに苦難に立たされることがあります。それならその現状を心の底から受け入れて、その中で最善を尽くす。そうすれば、自分が思いもしなかったことが始まり、そこに道ができる。ある程度の期間人生を生きてきている人であれば、誰もが理解できる、あるいは経験したことのある話ではないかと思いました。出口さんは先日脳卒中に倒れ、今は毎日リハビリをしながら、学長とのしての仕事を続けておられるそうです。言葉と行動が一致することのカッコよさを感じました。
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