先日のNHKの再放送で新型コロナウイルスのワクチンのもとになったmRNAワクチンを作ったカタリン・カリコ先生が真剣な表情でこんなお話をされていました。
私のことをヒーローという人がいますが、それは違います。患者を治療する医師や看護師、それに清掃作業の人たち。感染のリスクがあり命を危険にさらしている彼らこそがヒーローです。私はただ研究室にいただけです。
これはカリコ先生が謙虚だから、あるいは謙遜しているのではなく、先生の本心だと思うのです。先生は最後にこんなことも言っていました。
自分が(新型コロナウイルスの)ワクチンを打っているとき私を相手にしてくれなかった人たちのことを思い出しました。でも幸運だったと思います。彼らがいなければここまでたどり着かず、今回のワクチンもできなかったかもしれません。「もっといい実験をしたい。効果を証明したい」と思ったことで研究が進み、科学が進歩したのです。
人は自分が一生懸命していることを相手にされない経験をすることがあります。僕はこの言葉にとても勇気づけられました。多くの人を支えてくれる言葉だと思い、ブログに書きました。
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