2025年10月10日金曜日

睡眠は人生を変える

 思い返せば大学生のときからだったと思う。毎日何か予定を入れてしまうのだ。授業が終わったら部活、アルバイト、遊びの約束、旅行。内容は何でもいい。家でただボーっとして何もしない時間がとにかく苦手だった。親父からは「一日くらい休めよ」と諭された。弟が一日家で本を読んだり、昼寝したりしている姿が不思議でならなかった。気づけば毎日予定をこなすという生活を30年近くしてきた。授業が仕事に変わっただけだ。

 この夏、身体が無性にだるくて、夜になると熱が出る生活が2週間ほど続いた。仕事が終わると寒気がして熱と冷や汗が出て呼吸が早くなるのだ。休日になると眠気が襲ってきて起きていられない。そのときふっと思いついた。慢性の睡眠不足だった。1日7時間は寝ていたものの、3,4時間しか寝れない日でも翌日が仕事なら当然出勤する。休みの日も何かしていた。僕はそれに無自覚だった。「タイム・オフ」を読んで休息が大切なことに気付いても休息=仕事以外のこと、とまだ誤解していたようだ。僕にとって休息の究極は睡眠だった。そうやって振り返ると、これまでの自分の生活が違って見えて来た。思考がネガティブになり自分や人に攻撃的になっていた。そんな自分が嫌だったがどうしていいかわからなかった。時間が空くと無駄にモノを買ってしまったり、飲まなくていいお酒を飲んだり。さすがに昔のように無駄に人と会うことはしなくなったものの、休息になっていないのは同じだった。食生活や運動量は変えていないのに少し体重が増えた。加齢だけでなく睡眠不足で代謝が落ちているのではと邪推してしまう。

 このブログも休日に書いている。そうなるとブログなんか書かずに寝ろよと自分に言いたくなる。昨日は12時間寝た。朝ご飯を食べてまた寝れそうだからと布団でまどろんでいると書きたいことを思いついてこうやってパソコンの前に座ることにした。でもまた眠気が来るのを待ちたい。睡眠は人生を変える。体がそう気づかせてくれた。

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