ずいぶん前のことです。僕がゴルフの練習をしていると、隣でレッスンを受けている中年女性がおられました。教えているコーチが尋ねます。
コーチ:最近、悩んでいる部分はありますか?
女性:ボールがどうしても左に行くんです
コーチ:あ、それはね、○○で△△で、××なことが起こっているからです。例えばね、~ってあるじゃないですか~は・・・(しばらく話続ける)
女性:あ、そうですよね・・・(それ以上話すのをやめる)
医者をはじめ教育する立場のある人に共通していることがあります。それは伝え方(内容も含めて)は習いますが、教えられる側からの話の聞き方は習っていないということです。いくら教える立場、教えられる立場であっても、それも人のコミュニケーションです。一方的に教えるだけでは効果は下がるでしょう。円滑なコミュニケーションがベースにあり、教えられる側が悩んでいること、わからないことを自由に伝えられ、教える側はそれを把握してはじめて効果的な教育につながります。臨床も同じです。
教育する立場にある人への教育は伝え方と伝える内容であふれています。もちろん伝え方は大切ですが、聞き方があってはじめて伝え方が生きてくるのだと思います。
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