がんばらなくていい。この言葉が世に出てきて長い時間が過ぎた。頑張り過ぎて燃え尽きた人を救う言葉だ。でもまだ頑張ったことのない子どもにまで頑張らなくていいと声を掛けるのを見かける。とても危険だと思う。子どもは素直にそれを受け入れるだろう。するとその子の人生で本当に頑張るしかないときが来たときに耐えられるだろうか。この言葉に限らない。人に肯定的な言葉をかけるのはその人を救うが、それは否定されたことがある人に対してだけ役立つのだ。肯定は否定があってはじめて成り立つ。
2025年11月28日金曜日
2025年11月21日金曜日
自分を自分で認められた人が本当の幸せをつかむ
誰かに認めてもらうために本当にしたいことと違うことをしている人がいる。そんな人を見ると、自分もそんなところがあるのではないかと心配になる。その心当たりは間違いなくある。人はみんな同じだろう。誰かに認めてもらいたい。人生の中で認めてもらえなかった経験があるから。でもそれを乗り越えて他人ではなく自分を自分で認められた人が本当の幸せをつかむのだと思う。
2025年11月14日金曜日
僕のほうが感謝したい
2025年11月7日金曜日
来年度の心理士の募集について
今回は心理士の募集について書かせてください。
現在、当院で2026年3月から勤務できる心理士を募集しています。
①資格:臨床心理士/公認心理師(資格取得見込み可)
経験の有無は問いません。問うのはやる気です。
②仕事の内容:心理検査、カウンセリング、療育、受付業務(いずれも丁寧にお教えします)
③条件
・パート(採用人数 1名)
・時給:1500円~
・勤務日数 週4回(月・火・木・金)
・勤務時間 7:30〜18:00(休憩1時間30分)
履歴書を当院まで郵送にてお送りください。問い合わせは電話でお受けいたします。
ご応募をお待ちしております。
2025年10月31日金曜日
ほとんどの人はいつでも子どもに戻れる
偶然、地域の中学校の吹奏楽部の演奏を聴く機会を得た。40人はいるだろうと思われる中学生たちが整然と並んで力強く演奏してくれた。子どもたちから出てくるパワーに飲み込まれるのが心地よく、それが自分の中にエネルギーとして入ってくるのを感じた。なぜかそれだけで泣きそうになった。
演奏を聞きながら一人一人の子どもたちの顔を見た。みんな本当に純粋に見える。お母さんのお腹から出てきてからの時間がまだ長くないからかもしれない。純粋さと力強い演奏が相まっていろんな考えが湧いて来た。当院に来てくれている子どもたちで吹奏楽部に所属している子は多い。そこには楽しさだけでなく、人間関係やし烈な競争があると聞く。今演奏しているこの子たちも楽しいばかりじゃなく、いろんな思いを持ってこの舞台に立っているのだろう。他の考えがまた浮かんできた。演奏している子供たちのように純粋なのは大人も同じだ。診察をしているとずっと心の鎧をまとったままの人も中にはいるが、多くは純粋な思いを話してくれる。童心に返ったような姿で泣いたり、喜んだり、笑ってくれる人も多い。子どもも大人もみんな大人になろうとするが、いつでも子どもに戻れる人たちがほとんどじゃないか。中学生の演奏を聞きながらそんなことを思った。