焼き鳥屋さんに行くと、いつも思うことがある。串に刺された鶏肉に塩を存分にかけてくれる。そのおかげで美味しいことはわかっているが、床にあんなにも塩を落としてもったいなくないのか、あとの掃除はどうするのか、周りの金属はさびないのか。大将に聞きたくなるが、忙しそうなので聞けずにいる。でもよく考えてみると、塩をかけながら「美味しくなれ」と心で思っているのかもしれないし、塩を思いっきりかけることで大将の気持ちの発散されているかもしれないし、仕事のリズム作りに役立っているのかもしれない。そんな何でもないことを考えながら、その日も焼き鳥を頬張り、ビールでそれを流し込んだ。