先日、大好きなさだまさしさんのコンサートに行ってきました。僕は10年くらい前に「
風に立つライオン」をたまたま知ってから、大ファンになりました。医師として患者さんに向き合う崇高な姿勢、「僕は思い上がりたくないのです」という歌詞など身に迫ってくるものあります。他にも「主人公」、「いのちの理由」、「コスモス」、「親父の一番長い一日」、「ハッピーバースデー」など、さださんは生きること、家族のことについての歌がとても多いです。しかし1曲を聴くと、目を閉じているだけで1本の映画を見たのと同じ感覚を覚えさせてくれます。
実際のコンサートは僕の親くらいの世代の方がほとんどで、ちょっと浮く感じは否めませんが、大好きな人なので我慢しました(笑)。非常に多忙なはずにも関わらず、丁寧に3時間近くかけて、歌、トークをしてくれました。音楽はご専門なので素晴らしいのは当然ですが、トークがこれまた落語家か思うくらい情景の描写がうまいんです。絶対これは話し方をしっかり勉強されてるなと思います。人前で話すのが好きな僕としてはこれがまた魅力的で、いつかこんな風に人に笑ってもらいながら、時にふっと涙が上がってきそうなお話ができれば、聴いていただける人も僕も幸せな気持ちになれるんじゃないかと思うのです。
コンサートが素晴らしかったなんて言いながら、こんなことを言うのもおかしいですが、僕の中で一番印象に残っているのはテレビで見たさだまさしさんです。さだまさしさんが東日本大震災のあとに初めて東北を訪問されたとき、お寺で歌を歌いました。その時にさださんは被災された方々を前にとても戸惑いながら「こんな時のために僕は神様に有名にしてもらったので」と言いながら、ハッピーバースデーという曲を歌ったんです。僕はこの言葉に感動しました。多くの人は自分の努力で有名になったみたいに思うので、こんな言葉って普通は出てこないと思うんです。しかもこんな非常事態の後に、被災された人たちを前になんて言葉を紡いでいいのかわらなくなる場面なはずです。そんなときにふっとこんな言葉が出てくるなんて、普通の人ではないなと感じました。
今日はとりとめもなく思いつくままに書きました。さだまさしさんの曲に救われている方はとても多いと思います。もしまだ聴かれていない方にはぜひともおすすめしたいです!
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