僕はこれまで本やテレビを通してではありますが、スポーツや将棋や囲碁などの勝負の世界と自分の臨床の世界を似たものとして見てきました。なぜならそれは技術を磨いて結果を出すという意味で同じではないかと考えていたからです。でもスポーツなどの勝負の世界では相手をいかに崩すか、いかに凌ぐかを競うものです。それは相手との知恵比べとも言えます。でも臨床の世界ではほとんどの場合、患者さんやそのご家族は治療というものに対して協力するつもりで来てくれます。なので治療者も治療を受ける側も相手を崩そうなんて思っていません。技術は磨きますが、患者さんやご家族と対峙するという点において僕はもっと患者さんやご家族の協力を得ること、その方々の持っている力を引き出すことに注力すればいいのだと楽な気持ちになりました。
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