ネタは何でも同じだが、人はどうしてもこういうものに弱い。もちろん僕も。ずいぶん前のことだが、仕事でとても尊敬していた人が些細なことで攻撃的な発言を始めたとき、愕然とした。本当にショックだった。僕はその人への尊敬の念が強すぎて仕事ができるから人間的にも素晴らしいのだと信じ切っていた。それよりもっと前には職業や学歴がすごい友人を見て、人間的にもすごいのだと勘違いしてショックを受けたこともあった。
職業も学歴も特技も知人も、果ては身体的な外見、身に着けている時計、車や家や住んでいる地域も、すべてその人そのものではなく、その人の「持ちもの」に過ぎない。でも人はどうしてもその人の「持ちもの」に目を奪われてしまう。中には自ら自分のすごさ(持ちもの)について語りだしたり、人に見せたがる人がいるが、そんな人で本当にすごい人を僕は見たことがない。その人の「持ちもの」と人間性は何の関係もない。人に会うときはこれを忘れないでいたい。
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