2025年5月30日金曜日

人は誰かの役に立てるだけで幸せになれる

NHKの「新日本風土記」という番組が好きだ。それぞれの土地に住む人たちの生活を見せてくれる。今回は鹿児島県の指宿だった。指宿では毎年春に「いぶすき菜の花マラソン」が開かれているらしい。番組の中で地域の方々がランナーたちのためにみかん、イチゴ、足湯のための温泉水、かつおの腹皮の炭火焼、プロのマッサージを用意して待ち受けていた。その中で小学生から大人までが小さくちぎったミカンを手に持って道路に並んでランナーを出迎え、ランナーたちがそれを手にしてくれるかどうかに一喜一憂していた。自分が持ったミカンを取ってくれないとしょんぼりして、取ってくれたらそれだけで歓声をあげて隣の人とハイタッチして喜んでいる。人って誰かの役に立てるというだけで力が湧いてきたり、幸せな気持ちになる。それはやっている事の大きさではない。人々の姿に胸がジンとした。

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