2023年11月3日金曜日

私を相手にしてくれない人たちがいて幸運だった

先日のNHKの再放送で新型コロナウイルスのワクチンのもとになったmRNAワクチンを作ったカタリン・カリコ先生が真剣な表情でこんなお話をされていました。

私のことをヒーローという人がいますが、それは違います。患者を治療する医師や看護師、それに清掃作業の人たち。感染のリスクがあり命を危険にさらしている彼らこそがヒーローです。私はただ研究室にいただけです。

これはカリコ先生が謙虚だから、あるいは謙遜しているのではなく、先生の本心だと思うのです。先生は最後にこんなことも言っていました。

自分が(新型コロナウイルスの)ワクチンを打っているとき私を相手にしてくれなかった人たちのことを思い出しました。でも幸運だったと思います。彼らがいなければここまでたどり着かず、今回のワクチンもできなかったかもしれません。「もっといい実験をしたい。効果を証明したい」と思ったことで研究が進み、科学が進歩したのです。

人は自分が一生懸命していることを相手にされない経験をすることがあります。僕はこの言葉にとても勇気づけられました。多くの人を支えてくれる言葉だと思い、ブログに書きました。

2023年10月27日金曜日

人生は、本当の意味で受け取るのに時間を要する言葉との、邂逅の連続でもある

 今、日経新聞で毎週土曜日に若松英輔さんのコラムがあり、僕は毎週土曜日の朝を楽しみにしています。先日の内容はこのようなものでした。

仕事の人だったお父様は生前、若松さんが仕事で忙しいのを知っていながら「からだに気を付けろ、無理をするな、誠実な仕事をしろ、雑誌に載った文章を読んだ」という主旨の電話を繰り返しかけてきたそうです。そのとき若松さんはそんなことで電話してほしくないと思ったといいます。そしてお父様が亡くなられて月日が経ってからその真意に気づいたそうです。

真摯なおもいから発せられた言葉は、たとえ出会ったときにその真意がわからなくても心の片隅に置いておくのがよい。人生は、本当の意味で受け取るのに時間を要する言葉との、邂逅の連続でもある。

若松さんの言葉です。人生を生きていれば誰しもが感じていることではないでしょうか。


2023年10月20日金曜日

お互いが感謝しているときが最もいい状態

 対人関係は人生における大きなテーマの一つです。対人関係が最もいい状態とはお互いが感謝しているとき。僕はそう思っています。

2023年10月13日金曜日

自分の気持ちを分かってほしい

仕事をしている人なら誰でもクライエントから心無いことを言われたことがあると思います。僕も同じです。それを何回も経験していると、なぜ患者さんがそんなことを言ったのかの理由が少しずつ見えてきました。そのほとんどの人は僕やスタッフが憎くて言ったのではなく、自分の気持ちを分かってほしくて言っていたのでした。これはどんな職種でも同じではないかと思いました。

2023年10月6日金曜日

お客さんへの心遣いにエネルギーを使う

先日、お昼過ぎにとてもお腹がすいていました。街を歩いていると、とてもいい炭火焼きの魚の匂いがするのです。心の中でよだれが止まらず惹きつけられるようにそのお店に入っていきました。ところが対応してくれた店員さんは疲れていたのかトーンの低い声で「いらっしゃいませ」と。その瞬間、お店に入る前にあんなに大きかった食べたい僕の気持ちは半減していました。小さなクリニックをしている僕は人のことを言っている場合でありません。お客さんにとっては自分が歓迎されているかどうかでそのお店の味が決まってしまう。働く人だっていつも元気なわけではありません。でも働く人はお客さんへの心遣いにエネルギーを使うのであり、お客さんはそこにお金を払うのです。とても勉強になりながらも緊張した瞬間でした。